ゆるりとPNE

薬剤師国家試験に向けてゆるりと取り組んで行く

ロキソニンと腸閉塞

皆様お疲れ様です。
本日は、時事ネタを一つ。

3/22付けでPMDAより、ロキソプロフェンナトリウム水和物の使用上の注意改訂について、重大な副作用に、小腸・大腸の狭窄・閉塞が追記されました。

テレビの報道にでもありましたので、ご存知の方もお多いのでは無いでしょうか?

国内副作用症例が直近3年間で6例(因果関係が否定できないものが5例)集積されたため追記となった様です。

OTCロキソニンがある事からも、話題に上がったのだと思います。
(一般の方は、副作用については触れる機会は少ないですしね。)

では、お薬の話を少しだけ。
NSAIDsには、大別すると血液、消化管、腎、肺の副作用がありますね。

代表的なのは、長期に使用すると胃・十二指腸障害を起こします。(COX-1、COX-2の選択性の話でもあります。)
他にも、SSRIを併用していたり、ピロリ菌がいたりする事も、危険因子に入ります。

ロキソプロフェンやイブプロフェンなどのプロピオン酸系では、消化管障害は少ないけど、血管性浮腫・血小板減少・無菌製髄膜炎があったかと。

でも、国試に問われるのは、シクロオキシゲナーゼと禁忌(消化管潰瘍・その出血・穿孔・過敏症・心不全・重篤な肝障害)くらいかな、
裏をかいて、メトトレキサートの毒性増加かな?

薬の話は終わりがないですね。

長くなったので、そのうち個別にまとめます。

そういえば、国試の合格発表は来週でしたね。7割超えてくれるといいんですけど。