ゆるりとPNE

薬剤師国家試験に向けてゆるりと取り組んで行く

今年はインフルエンザ流行時期が遅れてましたから

今回は、インフルエンザの流行時期についてです。国試とは関係ないかもしれませんがお付き合いいただけるとうれしいです。

例年であればそろそろインフルエンザもピークを過ぎる頃ではありますが、 今年はまだ流行域ですので注意が必要との事。

インフルエンザ定点当たり報告数は3週連続で減少したが 、過去5年間の同時期(前週、当該週 、後週)と比較 してかなり多い。都道府県別の上位3位は愛知県(57.36)、愛媛県(56.87)、鹿児島県(51.55)で ある。
f:id:kiktakitune:20160330052956j:image

国立感染症研究所の週報によりますと、まだ油断はできませんね。(高熱であればインフルエンザかもしれないと、今年はまだ疑う必要がある)

感染症の流行情報は、各自治体保健所か国立感染症研究所の週報より情報を得る事ができますので、DI業務等でお世話になる事が多いです。

まだまだインフルエンザ流行していますので、お気をつけくださいという話でした。

製造販売後再評価 リゾチームとか

今回は、時事ネタです。(情報管理です)

リゾチーム製剤、プロナーゼ製剤が販売中止、自主回収となりました。
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品再評価部会にて、
現時点での医療上の有用性は確認できないと見解が出されました。

6年ぐらい前にも、ダーゼンが同じ理由で回収されました。
昔はとくに副作用もなく問題なしとされていましたが、再評価時にプラセボに対して有用性が示せなかったため適応削除となりました。

ダーゼンの時は、「少し効くぐらいがちょうど良かったのにー」と医者に言われたのを思い出しました。(まあ、冗談だったんでしょうけど)

棚卸しと医薬品管理

3月末は棚卸し。
棚卸しをします。

「期末大売り出し」で在庫を減らそうという事ですね。

薬価改定と、消費税増となればさらにコストに厳しくなります。

さて、大事なのはお金だけではないですよ。

薬剤師にとって医薬品管理は重要な責務となります。では、どんな事をしているかというと、
医薬品の数量、品質、情報の管理を行います。

医薬品を確保しないと、薬物治療が出来ません。
また、医薬品には使用期限があり、保管環境も指定されています。
情報については、添付文書改訂や経過処置薬品などでしょうか。

実習期間中に棚卸しまで見る機会はあったのでしょうか?
在庫ズレで薬がありませんでは、謝っても許してくれません。

最後に参考までに…
薬剤師法
第一条  薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。

合格発表‼︎

本日は、薬剤師国家試験の合格発表日でした。

私は、発表は働き始めてからだったので3月中に出るのかといった感じです。

では、難易度はやや易という事でしたがどうだったんでしょうか?


           出願者数 受験者数 合格者数 合格率
全  体  16,658名 14,949名 11,488名 76.85%
新卒者 9,625名 8,242名 7,108名 86.24%
 
皆様頑張りましたね。

ウーム、今年も大学別の合格率は偏差値に相関してそうだな。
今回の国試も高校化学・生物の範囲で解ける問題が出題されていましたし…。

ともかく受験された方お疲れ様でした。

ロキソニンと腸閉塞

皆様お疲れ様です。
本日は、時事ネタを一つ。

3/22付けでPMDAより、ロキソプロフェンナトリウム水和物の使用上の注意改訂について、重大な副作用に、小腸・大腸の狭窄・閉塞が追記されました。

テレビの報道にでもありましたので、ご存知の方もお多いのでは無いでしょうか?

国内副作用症例が直近3年間で6例(因果関係が否定できないものが5例)集積されたため追記となった様です。

OTCロキソニンがある事からも、話題に上がったのだと思います。
(一般の方は、副作用については触れる機会は少ないですしね。)

では、お薬の話を少しだけ。
NSAIDsには、大別すると血液、消化管、腎、肺の副作用がありますね。

代表的なのは、長期に使用すると胃・十二指腸障害を起こします。(COX-1、COX-2の選択性の話でもあります。)
他にも、SSRIを併用していたり、ピロリ菌がいたりする事も、危険因子に入ります。

ロキソプロフェンやイブプロフェンなどのプロピオン酸系では、消化管障害は少ないけど、血管性浮腫・血小板減少・無菌製髄膜炎があったかと。

でも、国試に問われるのは、シクロオキシゲナーゼと禁忌(消化管潰瘍・その出血・穿孔・過敏症・心不全・重篤な肝障害)くらいかな、
裏をかいて、メトトレキサートの毒性増加かな?

薬の話は終わりがないですね。

長くなったので、そのうち個別にまとめます。

そういえば、国試の合格発表は来週でしたね。7割超えてくれるといいんですけど。

第101回薬剤師国家試験が終了しましたね

皆様お疲れ様です。
桜が咲くも、まだ肌寒く、花粉症のため花見には参加しない予定の私です。

2/27・28に薬剤師国家試験がありまして、受験された方お疲れ様でした。
薬剤師として、これから活躍する後輩が増えるのは喜ばしい事です。

さて、3期の実習も先日終了しました。5年生の薬学生の皆様お疲れ様でした。
実習生から国試の不安や相談を受ける事が多く、卒論・卒試・就活・国試と確かにイベントが多く不安にもなるよなと、第100回国試の合格率が63.17%と低かったですし。

そういった相談をして来る実習生には、私は実習期間中に国家試験の過去問をみせて、実習内容と症例が国試に問われている事を説明しながら、実習をこっそり進めていていました(ボスには、バレていただろうな)。

6年製になってから、国試の出題傾向も変わり、大学内で臨床内容を指導する事も難しく(そもそも大学は予備校では無いですし、講師側も1〜2週間の研修で講義するにも無理があると思っています。)、対策するにも実習を思い出すしか無いのかという現状だと思います。

私の経験を後輩の役に立てる事が出来ないかと思い、ブログを始める事にしました。

ブログ内容は、現場で出来る国家試験対策、医療時事ネタ。

日々の積み重ねが、345問中の1になる事を願います。